Cupid & Psyche 85/Scritti Politti

Cupid & Psyche 85
Cupid & Psyche 85
Scritti Politti
高校2年の人生初デート中、たまたま寄ったレコード店でどうしても欲しくなって彼女に借金して(←バカ)買ったのがScritti Polittiの12インチシングルThe Word Girlだった。リマスタリングされたのを知り、どうしても聴きたくって購入。
当時は打ち込み音楽というだけで興奮していたが、あらためて聴き直してみるとどの曲もコード進行はしゃれてるし、存外ブラックなサウンド。これでファーストアルバムだもんなぁ。凄い。異常な緻密さ。そして元祖“ささやき系男性ヴォーカル”。
後にこのアルバム収録のPerfect WayはMiles Davisがカヴァーし、Scritti Polittiの2作目にはMarcus Millerが客演することになる。

Shoko Suzuki Best Collection/鈴木祥子

Shoko Suzuki Best Collection
Shoko Suzuki Best Collection
鈴木祥子
いつも「それってWinkの」と言われるが、ちゃいます。
http://www.syokosuzuki.com/
エピック時代のベスト盤が出ちゃいました。このアルバムを聴くにつけ、あらためて素晴らしいメロディーメイカー&シンガーだと実感しました。しかもバーニー・グランドマンでリマスタリング。
M08 ステイションワゴンのブルースハープはハーモニカ界のJ-POP大王、八木のぶおさん、M13 TRUE ROMANCEは石川二三男さんです。

Day By Day/佐野聡

ハーモニカ関係者で話題沸騰(?)の三菱自動車のCFソング、遅まきながら本日聴きました。
僕は、佐野聡さんが演奏しているのではないかと予想します。
でもって、あらためて佐野さん情報をチェックしたところニューアルバムが発売されていた。
Day By Day
Day By Day
佐野聡
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A015644/VICL-69113.html
ジャケットに偽りあり(?)、試聴する限り、佐野さんすっかりクロマティック・ハーモニカ奏者です。なんとヴェラスまで!
要チェック、、、というか今日帰りに購入します。
件のCFソングは、三菱自動車に電話しても不明なのだそうで、かくなる上は…ということで引き続き調査中です。
●2005.3.7追記
広告主が知らないのなら広告会社に聞いちゃえ!ってことで博報堂に問い合わせたら、ご丁寧にも「当社制作ではないので不明でした」との旨メールをいただいた(これぞ上場の効果か?)。お忙しいところありがとうございました。大変恐縮しております。さ、あとはD社だな。

The Way Up/Pat Metheny Group

ザ・ウェイ・アップ(初回)
ザ・ウェイ・アップ
パット・メセニー・グループ
パット・メセニー・グループの新作、The Way Up。
今更だが、大衆性と芸術性をこれほど高い次元で融合している音楽は他にない。
本作、組曲のスタイル、70分で4曲という構成。Tr1でモチーフが提示され、それが様々に発展していくという、ちょっとアートよりの作風だが、かといってわかりやすさ・気持ちよさは全く失われていない。
注目はなんと言っても、Gregoire Maret(クロマティック・ハーモニカ)の参加。Tr3の12分過ぎからメローなソロを展開している。
これでクロマティック・ハーモニカはメジャーな存在になるか?
PMGのことだ。これ、ライブで全編再現するんだよね。泣いちゃう。
ちなみに、タイトルをストレートにヴィジュアルで表現したアートワークも本当に素晴らしい。

STANDARDS ON THE SOFA/土岐麻子

STANDARDS on the sofa~土岐麻子ジャズを歌う~
STANDARDS on the sofa~土岐麻子ジャズを歌う~
土岐麻子
シンバルズの初ワンマンを渋谷で観てからまだそんなに経った気がしない…が解散。ピチカート・ファイヴを転調だらけにして高速にした感じ(笑)で、大好きだった。残念。
初ワンマンの時、緑色の衣装で歌っていたボーカル土岐麻子のソロアルバムが発売された。ジャズ・スタンダード集で、父君の土岐英史との父娘競演も実現。
うーむ。
何でこの人好きなのか色々考えていたら、「無機質」というキーワードに当たった。可愛い声なんだけど、無機質。独特な英語の発音も、無機質。
これです、
本来、アンビエント系とか、トランスとかに乗っかりやすい声なのかもね。けれども、諸々の要素で、この人のヴォーカルは。有機的なトラックVS無機質な声、のコントラストの中で最大限に生きるのではなかろうか。シンバルズしかり。そう思って聴いてみると、ジャズ・スタンダード集なのに、テクノポップみたいな不思議な魅力がある。
な~んだ。結局、元テクノ少年(見る影無し)の血が騒いだだけ、みないなものじゃん。

CORNERSTONES 3/佐藤竹善

THE HITS~CORNERSTONES 3~
THE HITS~CORNERSTONES 3~
佐藤竹善
元々シング・ライク・トーキングは好きだったし、ツボを押さえた選曲のCORNERSTONES1枚目はホントに良く聴いた。What’cha Gonna Do For Meとか今聴いても超かっこいい。
今作は邦楽中心。クリストファー・クロスのあの名曲が「トーキョー・シティ・セレナーデ」としてご当地ソング化してるのがちょっと恥ずかしい(^_^;)。サウンドのクォリティは最高だけど邦楽の選曲が俺のツボを外れているので、やっぱり1枚目のが好きかな。
新星堂のおにーさん、親切にも「それ、権利関係のクリアランスで問題があったらしくて、今後この曲目での出荷は一切ないらしいですよ」と教えてくれた。
ありがたや。
ライオンハートあたりが怪しいな。多分。

Evening Glow/Port of Notes

Evening Glow(通常盤)
Evening Glow
Port of Notes
1曲目。808による控えめなビート+エンドレスなコード感+アコギのアルペジオ+畠山美由紀の心地よい声。とろとろにとろけます。
何となく、Everything But The Girlのトレイシー・ソーン(懐)の声に似ているのに気づいた。ふむふむ。
新星堂のおにーさん、親切にも「それ、通常盤ですよ。初回限定はもう一枚の方。わかりづらいデザインですよね」と教えてくれた。
ありがたや。

ピアノ/原田郁子

ピアノ
ピアノ
原田郁子
クラムボンのボーカル原田郁子の1stソロアルバム。この人の声にはクラムボンのデビュー曲「はなればなれ」がラジオから聞こえた瞬間にやられた。一昨年だったかロッキン・オン・ジャパンの夏のフェスティバルでクラムボンが演奏した「ららばい さらばい」。弾き語りから始まって、テンションの高いバンドの演奏へとつながっていく、10分近い大曲だ。スカパー!でたまたまみたのだが、風の強い夏の午後、髪をなびかせながら歌う原田郁子、というビジュアルも相まって背筋がぞーっとするほど素晴らしかった。とてもアーティスティック。
で、このアルバム、シングルカットされている「たのしそう かなしそう」など、どことなくクラムボンのデビューの頃の雰囲気が感じられて入りやすい。コミカルでちょっともの悲しい(?)「かじきつり」など名曲多し。
安藤裕子のアルバムもこのアルバムも、秋の日だまりでまったりと聴きたい。

Middle Tempo Magic/安藤裕子

Middle Tempo Magic(CCCD)
Middle Tempo Magic
安藤裕子
安藤優子ではないぞ。安藤裕子だ。この人、まるっきり正統派ではない。けれどこの人にしか描けない世界がある。歌詞も一風変わっているし。やっぱりマキシシングルでもリリースの「ドラマチックレコード」が出色の出来じゃあないだろうか。
最近じゃあ、ジャコ・パストリアスのTwins 1&2を買ってみたり、昨年のビヨンセのアルバムを(いまさら)聴いてみたりしてるけど、ちょっと変わったところで。

フツウのこと/古内東子

フツウのこと
フツウのこと
会社帰りに購入。
10年近く前からファンだが、よく聴いているのはアルバム“恋”まで。“魔法の手”以降はチープな打ち込みアレンジの曲が多いからだ。中には楽曲の持つ力がアレンジを上回って佳曲と言える作品もあるにはあるが。最悪なのは洋楽カバーアルバム“CRAZY FOR YOU”だ(ゴメンよ東子ちゃん)。名曲を取り揃えておいて、何でこんな悲惨なことになるのだ?Amazonのレビューにも書いたが、美味い刺身に砂糖をぶっかけて食えと言っているようなアルバムだ。
最近はそんな印象だった。シングルカットされた“スーパーマン”という曲をJ-WAVEで聴いたときも、お、いい曲じゃん、と思ったが、アルバムとしてはほとんど期待していなかった。ファンとしての惰性で購入したようなもの。
しかし、これがあーた、信じられないほどの大傑作。湯船につかりながら「すげーいいじゃん!」と連発してしまった。
楽曲のクォリティーは“Strength”“Hug”“Distance”と同等かそれ以上。唯一歌唱が当時の水準じゃないのが悔やまれるが、それでも近作の中では出色の出来だ。間違いなくヘビーローテーション。