Toots 90(Limited boxset)/Toots Thielemans

トゥーツ・シールマンスの生誕90年を祝う限定版。今更ですがレビューします。ちなみにトゥーツの誕生日は4月29日。日本人には覚えやすいですね。

これがオランダから到着した小包。届いたのは5月20日。

予約特典で送料無料&メルマガ登録で€10ディスカウントがあり、€90で買えたんだったかな?

公式サイトにあるとおり、豪華絢爛のボックスセット。中身はこんな感じでした。

梱包をとくと、LPのボックスセットのような雰囲気の箱が現れました。重厚感があります。

ふたを開けて化粧紙に挟んであるのは直筆のメッセージカード。

シリアルナンバー入り。1569。

化粧紙を開くと、最初に現れるのはアナログLP。

次がバイオグラフィ。

ちょっとした百科事典のような厚みがあります。

斜め読みしましたが、トゥーツとデューク・エリントン楽団との契約書とか、ジャズ史としても重要な資料がてんこ盛りでした。

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↑以前オランダ語のバイオグラフィーが発売されていたのですが、読めるはずもなくあきらめたことがありました。それの再編集版でしょうか(って全く未確認の憶測ですが)。

バイオグラフィーの下には、CD+DVDが。紙ジャケット仕様です。

 

もうね、買っただけで満足ですよ、聴いたり観たりしなくても!(笑)。家宝家宝。音と映像はそのうち書きます。

ちなみに、本日(2012年7月4日)現在、まだ入手可能ですよ!

開催決定!西脇辰弥クロマチック・ハーモニカ・ワークショップ vol.2

前回の開催からはや3年以上、西脇辰弥さんのクロマチック・ハーモニカのワークショップが開催されます!

以下、主催者からの案内のメールより。

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4月10日開催の「西脇辰弥クロマチック・ハーモニカ・ワークショップ vol.2」ご案内です。本日より下記サイトで事前申し込みを開始します。

http://www.adotomo.net/special (パソコン用)
http://mobile.adotomo.net/ (携帯用)

メールでも受け付けております。お名前、メールアドレス、区分(学生・一般)、懇
親会参加有無を info@adotomo.net 宛にお送りください。

■開催概要
日  程:2011年4月10日(日)14時30分~16時(14時 受付開始)
会  場:スタジオK Studio 3
住  所:東京都杉並区高円寺南4-39-17 司ビル 1F
     ▼会場地図はこちらをご参照ください
     http://www.kobayashi-yk.com/html/studio-k/tizu.html
定  員:70名
料  金:一般 ¥2,500 学生 ¥1,500(事前申し込み料金)
内  容:「ダイナミクスで遊ぼう」、「リズムで遊ぼう」、「ビートの前後で遊ぼう
」、「少ない情報をバロック化」、「起承転結って大事」、「ユーモアのセンスを忘
れるな」、といったテーマごとに、決して難しいフレーズを吹かなくても、誰もが感
動してくれるようなアドリブを吹けるための工夫について、演奏を交えて語る。
*ワークショップの内容は変更する可能性があります。最新情報については、下記の
サイトで随時発信します。
http://www.adotomo.net/special (PC)
http://mobile.adotomo.net (Mobile)

■お問い合わせ先
アドリブ友の会 ハーモニカ・ワークショップ事務局 宛
E-mail : info@adotomo.net

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通常のハーモニカ・ワークショップは、音の出し方→ドレドレ→ドレミファソラシド→キラキラ星…的な定番フォーマットがあり、講師によって味付けがなされる、という感じですが、西脇さんの初ワークショップはそれとは全く異なる、かつ実践的なアプローチだったようです。私は参加できず、大変悔やみました。
先ほど僕も申し込みました。
すでに残り50名を切っているようです。お申し込みはお早めに!
●西脇辰弥さんのブログ

トゥーツのマネージャーDirk Godtsさん永眠

トゥーツのマネージャーを務められていたDirk Godtsさんが、南アフリカで開催されるイベント、ケープタウン・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルのコンサート中に突然亡くなられたそうです。
http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendID=238599270&blogID=532197767

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田中光栄バンド in 名古屋

田中光栄バンドでのライブなんて東京でしか見られないと思っていましたが、このたびメ~テレ・八事ハウジングのイベントで実現。なんとも嬉しい限りです。
曇った寒空の中、ライブは「ソニョ」からスタート。MCでも「寒い」と連発されるコンディションでしたが、アルバムからの曲を中心に、聴かせる曲、はじける曲を織り交ぜながらの1時間と少々でした。
1. ソニョ
2. Placid Blue
3. 枯葉
4. Sepia
5. 君はカーニバル
6. 空の音色
7. Tiny Leaves
8. 寝れば朝が来る(アンコール)
「空の音色」を聞きながら、しばらく空を眺めてみたり。鳥のさえずりと演奏がミックスされてとても心地よい響き。青空だったらもっと気持ちよかっただろうにと思っていたら、何とも皮肉なことに、ポツポツと冷たいものが…アンコールの「寝れば朝が来る」ではパラパラ、というぐらい降っていましたが、しかし、ほとんどのお客さんは最後まで手拍子。終演後のCD販売&サイン会も大勢のお客さんが並ばれていました。
イベント&遠征でしたが、東京での光栄バンドと同様、お客さんとのコミュニケーションも含めてアットホームなライブでした(住宅展示場だけに?)。

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田中光栄&ロジャー・スミス(Tower Of Power)が競演

田中光栄&ロジャー・スミス(Tower Of Power)が競演
SPAH(Society for the Preservation and Advancement of the Harmonica)のイベントが現在米国サクラメント(カリフォルニア州)で開催中ですが、そこに田中光栄さんが出演します。
http://www.spah.org/index.php/convention-2009/60-convention-info/94-conv-ent-sched
> Koei Tanaka, highly regarded Japanese harmonica artist and teacher (chromatic and diatonic)
(highly regarded=高く評価される)
ご本人のブログにも「殺す気か(笑)」とありますが、なんと競演の相手がロジャー・スミスとはどういうことでしょうか。すごすぎて一瞬理解できませんでした。
どんな曲をセッションするんでしょう…What is Hip?とかやるのかな?
Youtubeでspahを検索すると結構ヒットするので、今年の映像も期待しましょう。

田中光栄ファーストアルバム「空の音色(Notes From The Air)」

田中光栄「NOTES FROM THE AIR」
いよいよ、ファーストアルバムですよ。
最初にレッスンで光栄さんにお目にかかったのが2003年の正月2001年の年末でしたが、その時からレコーディングの話をされていました。
そして、こんな記事を書いてみたり。
いやー、長かったです(笑)。
けど、待たされただけのことはあります。
初っぱなの、中低域の音色から、やられてしまいました。
1音1音、ほんとに表情が豊かです。
それに加えて、サウンドへのこだわり。
同じ楽器で演奏しているのかと思うほどサウンドのカラーが曲によって変わります。
クロマティック・ハーモニカがフィーチャーされたアルバムが発売される。
それがどんなアーティストの作品であるにせよ、いつもドキドキします。
しかも、それがジャズのスタンダード集やポップスのインストゥルメンタルを収録した、というものではなく、ハーモニカで演奏されるために書き下ろされ、アレンジされ、生楽器により手間暇をかけてレコーディングされている、という事実に愛を感じます。
ハーモニーのセンスや作曲能力が、一般的なプロのハーモニカプレーヤーのレベルをはるかに超えているので、ハーモニカ吹きのかたにも、そうでないかたにも、おすすめです。
もちろん、光栄バンドの皆さん+プロデューサー小畑さん(g)のソロもしっかりフィーチャーされてます。
60分オーバーの大作、丸ごと楽しめます。
●ハーモニカ奏者 田中光栄 >> アルバムが出来上がりましたーーーーーーーーーー♪♪♪
http://www.tanakakoei.com/?p=496

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グレゴア・マレ来日中!

パット・メセニー・グループはじめ、有名ミュージシャンのツアーメンバーとして来日していたグレゴア・マレ。
彼が主要メンバーをつとめるトリオ「ガイア」で来日中です。
今、世界で最も注目されている若手ハーモニカプレーヤーが日本で見られる、というのはホントに貴重です。
●コットンクラブの告知
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/detail.php?id=361
そして、このお2人も注目されてます。
●田中光栄さんブログ
http://www.tanakakoei.com/?p=426
●西脇辰弥さんブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/nishiwaki/diary/200903130000/
特に本日、コットンクラブにはものすごいハーモニカプレーヤーが3人も居合わせる、ということになり、ここの空気を吸えばハーモニカが上達すること間違いありません(笑)!
俺も吸いたいその空気!
特にクロマティック・ハーモニカ好きの方は駆けつけましょう!
●GAIA(MySpace)
http://www.myspace.com/gaiamusic

田中光栄ミニライブ&セミナー in 名古屋

田中光栄 in 名古屋
光栄さんのミニライブ&セミナーが名古屋で開催、ファビュラスの試奏も出来るとのことで行ってきました。会場は伏見のヤマハミュージック東海の名古屋店。
まずはミニライブ。
PAが悪く、とても小さな音量。そのせいで最初1~2曲はおとなしい暖まりが遅かったのですが、光栄さんの演奏のおかげでじわじわホットになっていく感じでした。光栄さんのオリジナル+スタンダード。どちらかというとオリジナルよりもスタンダードの方が多かったかな?今まで気づかなかったファビュラスのダイナミックレンジの広さが印象的でした。音量の大きい方ではなく、小さい方のレンジの広さ。カタログにある「本当のピアニッシモ」とはこのことでしょう。
次にセミナー。
空調が壊れたとかでやや狭いスタジオで。短い時間で音域ごとの吹き方の基礎からベンドなどのテクニックまで光栄さんがものすごい密度で解説。「2時間で収まるはずがない」とは光栄さんの言葉だが、全くその通りでした。ハーモニカを吹くこと自体がとても久しぶりだったので基礎的なところもかなり怪しかったです(笑)。良いトレーニングになりました。
10Holesの店主のYさんも見えてました。ご無沙汰でした。

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Jazz Master Class Series From NYU(トゥーツ・シールマンス出演DVD)

Jazz Master Class Series From Nyu: Harmonica
Toots Thielemans
2006年3月19日にニューヨーク大学のジャズセミナーとして公開録画された作品。このDVDの価値は、インタビュアーのGary Giddinsの質問にトゥーツ自身が直接答える形で収録されているところにあります。トゥーツという名前の由来、音楽を始めたきっかけ、ハーモニカについて、ハービー・ハンコックやジャコとの出会い、など。ジャズ史にとっても、またハーモニカ・プレーヤーにとっても重要なトピックばかり。
In New Orleans
In New Orleans
ちなみにこっちのDVDでもInterludeにインタビューが収録されていますが、今回のDVDの方が質・量ともに豊富です。演奏はこちらが素晴らしいのでぜひお求めを。
インタビューの時のトゥーツの表情は、好々爺が孫の質問に答えるといった体で、演奏中よりもステキです(笑)。演奏のテクニックにも少し言及されており、吹き吸いをいかに滑らかにするかという説明で、「自分が開発したテクニックだ」と前置きしてインタビュアーに自分ののどを触らせるシーンも。けど肝心なところでブチってやられちゃってる。残念。
ステージ上でのQ&Aと重複する質問もありますが、30分を超えるインタビューも別収録されています。
前半にケニー・ワーナーとのデュオ演奏もたっぷり収録されていますが、エンジンがかかるのがやや遅めだったかな?
後半、ニューヨーク大学の学生の演奏にトゥーツがコメントするコーナーもあったりします…が「とにかく練習しなさい」というばかり…全くその通りだと思います。音楽とスポーツはショートカットはありません…量と効率です。自戒の念を込めて(汗)。最後のシメでは映画「モンマルトルの夜をもう一度」の名言「自分の鳥肌を信じろ」でした。
総じて「トゥーツ好きなら必携」のDVDです!

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トゥーツ・シールマンス出演!Quincy Jones/Live at Montreux 1996

ライヴ・アット・モントルー 1996
ライヴ・アット・モントルー 1996
クインシー・ジョーンズ
クインシーが自らの50年の音楽史を振り返る、という目的で1996年にモントルー・ジャズフェスティバルで行われたライブが収録されたこのアルバム。コンダクターは本人。ハウスバンドがまたすごい。グレッグ・フィリンゲインズ(k)、ネイザン・イースト(b)、ステファン・フェローン(ds)をはじめとする面々。
ゲストがまたまたすごい。チャカ・カーン、パティ・オースチン、フィル・コリンズ(!)、ミック・ハックネル(!!)、ジェイムズ・モリスン、デイヴィッド・サンボーン。よくぞまぁこれだけのアーティストが一堂に会したものです。さすがクインシー。
トゥーツは11曲目Grace Notes(Q’s Jook Joint収録)、16曲目Setembro~Brazilian Wedding Song(Back On The Block収録)、19曲目Brown Ballad(Smackwater Jack収録)の3曲に参加。
どれもすばらしいクォリティの演奏ですが、特にSetembroでしょうか。西脇辰弥さんも昔々ライブで演奏されたり、ファンの多い曲でもありますね。スタジオ版にクロマティック・ハーモニカのパートはありません。演奏前にクインシーからひょいと譜面を渡されたトゥーツですが、あの美しくも難しいメロディラインに完璧に絡んでます。
これは買わない手はないでしょう!

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