Trinite レコード発売記念ライブ@公園通りクラシックス

Triniteレコ発ライブ@公園通りクラシックス

Triniteのレコ発ライブ、行ってきました。
お客さん満員。

前半は組曲「月の歴史」「神々の骨」から。
prayerの楽曲よりもポップなメロディーが印象的。初めて聴く曲ばかりだったが、早くもアルバムに期待してしまう。

後半が今回リリースの「prayer」を全曲。
かっちりきっちりすっきりのスタジオ録音、shezooさんも細部までかなりこだわってアレンジされており、全体として抑制が効いた感じです。
これがライブになると、やはりCDでは聴くことの出来ないオブリだったりバッキングパターンだったりがじゃんじゃん聴けます。良い意味でラフ、といいますか、緻密さを失うことなくダイナミックになっていました。

最後にアンコールで1曲演奏して終演。
終演後も行列が出来てしまってプチサイン会のようでした。

そうそう、shezooさんが言葉で紡ぎ出した詩が曲のイントロでキャプションとしてスライドで流れる、という演出もなかなか良かったです。曲中にももうすこしビジュアルっぽいものが流れても面白かったかな。インスタレーションとはまた別の表現ですが(準備が大変か)。

美しいものの美しさを、言葉でどう説明したら良いのでしょう…。
書いてて空しくなりますが(笑)、まずは、未体験の方、ぜひご試聴を。

Trinite アルバム「prayer」 http://trinite.me/albums/prayer

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Trinite(トリニテ)新アルバム「prayer」8月19日リリース

トリニテ オフィシャルサイト

作・編曲家、ピアニストのshezooさんと知り合い、彼女が主宰するバンド(?)Trinite(トリニテ)の公式サイトの立ち上げをお手伝いし、新アルバム「prayer」の音源も早々に聴くことが出来ました。

サイトで紹介されているテキストの繊細なイメージや、「女性ピアニストの」という、一種の枕詞とは対極にある何か…強いて言うなら「骨太さ」…を最初に感じました。ジャズ、クラシック、現代音楽、といった言葉で類型化して説明しづらい、骨太なサウンド。
2001年初演され、それから10年以上練り込まれた緻密さと、荒々しさ、雄々しさが同居しています。各プレーヤーのソロもたっぷりフィーチャー。それぞれ、確かな力量に裏打ちされた存在感がありました。

特に好きなのは、4曲目の「天上の夢」。アルバムを通底するインタープレイの緊張感を解放する、ひたすら美しいメロディー。カタルシス。泣けてちゃうんですよね、素直な性格なんで。いや、トシのせいで涙もろいのでしょうか(笑)。

音質も生々しくて、ヘッドフォンではなくスピーカーでしっかり聴いてみたいアルバムです。