2005FIHハーモニカコンテスト決勝ライブ

年に一度の国内最大のハーモニカコンテスト、今年も見に行った。どんな出場者がいるのかやっぱり気になる。
第25回という区切りの大会だったものの、1位該当者なしが5部門中3部門、総合グランプリも該当者なし、という全体的には低調な大会だった。そんな中でジャズ&ポップス部門の1位はエル・クンバンチェロを演奏した田堀国浩さん。毎年恒例、関西勢が強かった。
ちょうど複音&クロマティックの稲川君とか、アンサンブルの厚木チェリーズとか、逸材をグランプリで輩出してしまった後の端境期なのかもしれないが、大会自体が良くない方向に向かっている印象を受けた。アマチュアプレーヤーがもっと頑張れ!というのも当然あるだろうが、それだけが低調の原因ではない気がする。ジャズ&ポップス部門などはブルースハープ部門と合同開催すべきではないだろうか。その方がポップ・ミュージック目当てのオーディエンスも楽しいだろうし、クロマティックプレーヤーも刺激を受けられると思うのだが。

クローサー@チネチッタ(25作品目)

ロンドンが舞台のオトナな恋愛映画。
冒頭のジュード・ロウ(新聞の死亡欄記者)とナタリー・ポートマン(NYから来たストリッパー役)、ジュリア・ロバーツ(ポートレイトのカメラマン)とクライブ・オーウェン(イヤらし~い性癖の医師)の出会いのシーンはホッとするものの、その後は惚れた腫れた喧嘩したくっついた、みたいな単純な展開はせず、セクシャルな要素(といってもセックスのシーンは皆無)を織り交ぜつつ、しかし淡々と進んでいくストーリー。4つのキャラクターが、性癖だの性格だの人間の持つアンバランスな部分を露出しつつ、全体にヒリヒリした仕上がり。
ちょっとビックリしたのは、登場人物が極端に少ないこと。この4人以外は全員端役なので「これって誰だっけ?」が全くない。エンドロールにも全部で10人ほどしかクレジットされていなかった。
金曜日かつ公開1週目なのでレイトショーにしてはお客さん多め。見終わった男性二人(いずれも彼女連れ)がロビーで「寝ちゃったゼ」と話していた。あー。確かに。男女で評価が分かれるかもね。★★★★。
●クローサー
http://www.sonypictures.jp/movies/closer/

蟻月@渋谷区恵比寿

久びさの食レポです。職場近くの蟻月(ありづき)へで今月退職の同僚の送別会。写真の提灯が目印のもつ鍋屋さん。人気店だそうです。

赤のもつ鍋(しょう油仕立て)、白のもつ鍋(味噌仕立て)、金のもつ鍋(水炊き風+ぽん酢)の順に、全て食べました。なべ単体で考えると白のもつ鍋が好みですが、金のもつ鍋を食した後の雑炊がこれまた美味。お腹いっぱい。もつ鍋以外のメニューも大変美味しかったです。
お相撲さんの集団もご来店!ひとりひと鍋どころじゃ済まないでしょうね。
●蟻月
http://www.arizuki.com/

ザ・インタープリター@チネチッタ(24作品目)

社会派アクションであります。2時間たっぷりでしたが適度な緊張感とともに楽しめました。ニコール・キッドマンってほんと美しい。白い。とにかく白い。色素が足りてない(笑)。対してショーン・ペン。濃い。色が。シワの感じといい、「ハリウッド版みのもんた」と言っても過言ではない。ホンモノの国連本部でロケしたらしくて、いつもニュース番組で見かけるあそこはこんな風だったのか~って感心しきりでした。
ブラピ+ロバート・レッドフォードの「スパイ・ゲーム」あたりが好きな人ならオススメ。★★★★。
●ザ・インタープリター
http://www.inpri.jp/
ザ・インタープリター
ザ・インタープリター

田中光栄セッション@マルディグラ(東京・自由が丘)


またもや大入り満員!!立ち見のお客さんが大勢でした。予約しておいて良かった。ホッ。
今回は予告通りブルースハープ比率が上がってました。
光栄さんが大きな影響を受けたジャン=ジャック・ミルトーが今年夏に初来日するのに「仕事で行けない」っていうトピックや、「この曲を聴いていなかったらハーモニカは吹いていなかった」というMCとともに演奏されたStevie WonderのIsn’t She Lovely…光栄さんのルーツに迫りつつ、ハーモニカのボディが“鳴りっぱなし”のパワフル&ソウルフルなライヴでした。
クロマティックはここ最近のSuper 64XからノーマルのSuper 64というのも“鳴りっぱなし”の所以でしょうか。ブルースハープによる新曲のバラードもウルッと来るほどの名曲。
次回は7/1とのこと。Check It Out!

でもって、またもや“安上がりなゲスト”(笑)として演奏させて頂いちゃいました。まだまだ練習でやっていることの30%ぐらいですが、前回よりもずっとコミュニケーションできました。掛け合いが楽しかった~!

バタフライ・エフェクト@チネチッタ(23作品目)

過去のあの時点で別の選択をしていたら今はどうなっていただろう…
誰しもそんなことを考えるだろう。
この映画の主人公は、自分の書いた日記を手がかりにそれが出来てしまう!何度も子供時代にさかのぼり、その都度別の選択をし、それが現在どうなっているかというと…意外にも、良い人生になっていない場合ばかり。本当は好きだった女の子に「嫌い!」と告げることで、彼女の命も救われ、一番ハッピーな人生を手にする。そんなエンディング。ちょっとずつディテールの違う無数の世界が同時進行しているパラレル・ワールドの話を思い出した。
で、楽しかったかというと、自分はこういった「記憶系映画」は楽しめる体質ではないみたい。ヴァニラ・スカイもそうだった。友達の男の子の行動が子供のくせにやたらとエグイし(そのためR12指定)まだ、先日のエターナル・サンシャインの方が楽しかったかな。★★★☆。一般的な評判はなかなか良いようですが、自分としてはこれくらい。
ちなみに、“バタフライ・エフェクト”とは、蝶の羽ばたきぐらいのささいなことでも、その影響で地球の裏側では台風が起こっている(かもしれない)という意味なのだそうです。納得。
●バタフライ・エフェクト
http://www.butterflyeffect.jp/

Gregoire Maretのマイク判明

パット・メセニー・グループでのGregoire Maretネタの続きです。
トラックバックいただいたGorbyharpさんのブログでも同じような話題があって、興味を持っている人はいるのだなぁ。
で、わかんなかったら、聞いちゃえ!
ってことで、PMGのアルバムThe Way Upや、先の東京公演の感想などとともに、P.S.どんなマイクを使っているか教えて頂けませんか?
とご本人にメールしてみました。
実はP.S.が重要です。(笑)
そしたら数時間後に返信が!
いやはや、長いツアー中だというのに恐縮でございます。
Hello Ken,
i played the suzuki scx with the new mouth piece.
and i use a mic made by AMT microphone specially designed for harmonica.
Go to appliedmic.com if you want to know more.
Gregoire

これが全文。
質問にのみしっかりご回答いただいちゃってます。いやはや(^_^;)。
●SUZUKI SCX
こりゃまたシブイ。
鈴木楽器の製品情報URL載せようと思ったら、凄く重くてアクセスできず。
http://www.suzuki-music.co.jp/
●Applied Microphone Technology, Inc
http://www.appliedmic.com/
色々ありますが、ハーモニカ用は
・HR1
http://www.appliedmic.com/details.asp?ID=17
・HR2
http://www.appliedmic.com/details.asp?ID=18
・HR16
http://www.appliedmic.com/details.asp?ID=65
の3種類。こんなマイクあるんですね~。
HR16なんて凄いことになっちゃってます。
日本での取扱はクロサワ楽器だそうです。
SCXの“new mouth piece”って何?
Gregoireはどのマイクを使っているの?&カスタマイズは?
と新たな疑問がありつつも、かなりすっきり!
Thank you, Gregoire!!

告知:田中光栄SESSION(5/21土)

今月マルディグラであります!
2月は大勢の方が立ち見になるほど大盛況でした。
http://www.do-mi-so.net/?day=20050210
●田中光栄SESSION 8:00pm~ Charge ¥1,900
クロマチックハーモニカとブルースハープの両方を使ってジャズ、フュージョン、ブラジル、ブルースやオリジナル曲もやります。スティービーワンダーやトゥーツシールマンスのようなメロウなものを中心にリトルウォルターなどのブルージーでファンキーなものまでやります。
田中光栄(Harmonica)西村雄介(B)須田義和(Ds)にしむらなおと(P)
●マルディグラ
東京都世田谷区奥沢5-29-10 リブレB1
03-3722-6892
東急東横線・大井町線自由が丘駅南口より徒歩3分
http://www.jiyugaoka-mardigras.com/
●ご本人から
まだ詳細未定だそうですが、

「最近はブルースハープの魅力も再認識したので、今回はクロマチックとブルースハープが半々くらい、特にブルースハープのインストが前回よりも多いかも。クロマチックにはこういうのは難しいだろうなという感じのソウルフルなバラード系の新曲あり。『やっぱどっちのハーモニカもエエなぁ~』と思ってもらえる内容したい。クインシー・ジョーンズのVELASもやってみようかな?」

とのことです。お楽しみに!

21グラム on DVD(21作品目)

21グラム
21グラム
試写会まで申し込んでたりしたのに、公開の際にはすっかり見逃した作品。
交通事故・脳死判定・心臓移植、薬物依存、不妊治療、信仰、親子。交通事故の加害者夫婦、心臓の提供者夫婦、移植される側の夫婦、それぞれ問題を抱えながら、パラレルに進んでいくストーリー。鉄道事故が起こったばかりだし、近しい人間に健康に関する事件が起きたし、非常に考えさせられる内容。ショーン・ペンといいベニチオ・デル・トロといい、カッコイイねぇ。いわゆる美形ではないけど惹かれます。ナオミ・ワッツもシャルロット・ゲーンズブールも芝居巧者、そして綺麗。重いが奥深い。トラフィック的名作。★★★★☆。
http://www.21grams.jp/