佐藤竹善@中野サンプラザ

先月も行った佐藤竹善のライブ。大晦日にもかかわらずお客さんは満員だった。バンドは初日よりもさらに柔軟さ増した感じで、非常にクォリティの高い演奏でしたが、まぁこのあたりは前回のレポートで熱く語ってしまった通りです。2日続きで素晴らしいツインキーボードバンドを見られてシアワセです。それにしても、昨日の今日で3時間にも及ぶステージに集中するのは西脇さんも大変だったろうなぁ…。
音楽の話題で年を締めくくれることが象徴的ですが、2005年は音楽的にとても良い年でした。来年も充実した1年にしたいなと思います。

TOMMY SNYDER with Friends@モーション・ブルー・ヨコハマ

横浜赤レンガ倉庫
年の瀬の横浜。赤レンガ倉庫にあるモーション・ブルー・ヨコハマでトミー・スナイダーのセッションを見た。
まずはメンバーですよ。
Tommy Snyder(ds,vo)、Char(g,vo)、ミッキー吉野(key,cho)、日野賢二(b,cho)、西脇辰弥(key,hca)※12/30のみ、竹越かずゆき(key,vo)※12/31のみ スペシャル・ゲスト:Shanti(vo)

凄すぎる!!!!
僕は「Y.M.O.を聴いてバンドでキーボードを弾きたくなった」と自分でも思い違いをしていた。けど、違う違う!今日気づいた!!!
クリスマスプレゼントでもらったゴダイゴのライブ盤「マジックカプセル」は小学校3年生の俺の心をとらえて離れなかった。俺はゴダイゴを聴いてバンドもやりたくなったしキーボードを弾きたくなったんだ。そのアルバムは今でも愛聴しているし、バンドのキーボードのアレンジのエッセンス満載でとても勉強になるのだ。
その、dsのトミーさんとkeyのミッキーさんですよ!
トミーさんの歌バカウマ!後ろにいても歌の存在感でバンドをぐいぐい引っ張ってしまう力がある。そして気持ちの良いドラム!トミーさんのスネアのフラムは世界一キモチいい!最後のMIDIパーカッションによる一人パフォーマンスも凄かった。ドラムスの音だけでなく、ベースからブラスからコーラス、果てはヴィブラフォンのソロまで炸裂!
セッションらしく、チャーをフィーチャーしてのシャイニン・ユー、シャイニン・デイや、スティーリー・ダンのDo It Againも演奏された。嬉しい。チャーファンも大勢来ていたみたいだが、となりのとなりのおじさんは半端ではなった。シャイニン…では踊りまくり、アウトロではエアギターが炸裂!!(笑)すげぇよ!おじさん!!
ミッキーさんはピアノ、オルガンを中心にプレイ。思いの外ジャジーなプレイが多かったが、「あ!マジックカプセルのあの曲のあのヴォイシングだ!!」っていうのがしょっちゅうあって感動しまくり。
トミーさんの愛娘シャンティは、一人初々しい感じでしたが年齢に似合わず(?)ジョニ・ミッチェルのカバーも披露。ベースの日野さん(この人もいいベースだ)チョッパーが炸裂はマーカスミラーモデルの赤のベースのせいか?
そしてツインキーボードの西脇さん。ブラスやパーカッション(Do It Againでコンガ+カウベル+ティンバレスをFantomの鍵盤で演奏)などで大活躍!ミッキーさんとのオルガン対決では西脇さんのとんがったスケールの早弾きに対してミッキーさんはオーソドックスなフレージングでガンガン押してくる感じ。対照的で最高に面白かった!!アンコールのCome Togetherでは変態ギターシンセプレイも炸裂!く~!久々に生で聴いたぜぃ!
そしてこの日のハイライトは何たって「人間の証明」でフィーチャーされたハーモニカでしょう!不規則に次々と変化していくコード進行に対して変幻自在に追従していくイントロでフレージングと、テーマのメロディがリスペクトされたエモーショナルなソロ。西脇さんのハーモニカは、音色にしてもフレージングにしても、スタイルにしても、世界的に見て凄い領域に到達し始めている気がする。周りのお客さんも「いや~今の曲のハーモニカ、キてるよね~。最高」などと、みな大大大絶賛でした!
いや、ほんっっっっとヨカッタ~~~~~!!!!!!!

The Dutch Connection/The Mo Rolland Kwintet

The Dutch Connection - Mo Rolland Kwintet
これも山野楽器銀座店で入手。バイヤーさん頑張ってくれてます!
Mo Rolland(a.sax)のアルバムにJan Verweyというスイス人クロマティック奏者(知りませんでした)がほぼ全編参加でお得感あり。Luigi Ferraraよりもややスキルフルな印象。クロマティックのみのバラードLament(Track6)もありますが、Song for My Father(Track7)がオススメ(関係ないですが、この曲を聴くと懐かしのライヴ・アンダー・ザ・スカイを思い出す)。On Green Dolphin Street(Track10)では正統派Bebopフレーズのソロが聴けます。このアルバムは1990年リリースなので当時どうだったかわかりませんが、現在Jan VerweyはHeringのエンドースメントをしているようです。確かに12穴樹脂ボディっぽい音。
ライブ感がありつつもクリアな音の第一印象。スタジオ一発録りでした。
●Jan Verwey
http://www.janverwey.com/

Another day/Luigi Ferrara Quartet

昨日銀座山野楽器で入手した1枚。Luigi Ferrara、全く知りませんでした。イタリア人のクロマティック吹き結構多いなぁ。
時々“Tootsish”な瞬間があるものの、楽器もそんなに鳴っておらず(特に低音域)、テクニック的にはそこそこってとこでしょうか。突然ものすごいブレスノイズ?鼻息?(まさかサブトーン?)が聞こえてビックリ。
それでも、本人によるオリジナル(12曲中10曲!)の完成度が高いのと、ピアノトリオ(Ramberto Ciammarughi(p)、Gabriele Pesaresi(b)、Massimo Manzi(ds))も含めた全体の雰囲気が良い感じなので、聴いて損はないです。
音&写真で判断して、この人もMellow Tone吹いてるみたい。
Another day
Another day
Luigi Ferrara Quartet
●Luigi Ferrara紹介記事
http://www.ijm.it/l.ferrara.html

ProjectMix I/O VS FW-1884

PCでシーケンサーソフトを使っているとどうしても、フィジカルコントローラー+オーディオI/Fという製品が気になります。先日秋葉原をうろついた際にソフマップでM-AUDIOの新製品ProjectMix I/Oをチェックする機会がありました。
レビュー記事にもある通り、FW-1884よりは小さいものの、やはりデカい。フェーダーの質感は五分五分だと思うけれど、それ以外のスイッチ類(トランスポート関係etc.)のデキは圧倒的にFW-1884の方が良かった。ProjectMix I/Oの方はストロークが短く、ぺなぺなしていて気持ちよくない。さすが業務用機器も製造するTASCAMの本領発揮といった感じです。
もし自分が購入するならFW-1884ですが、先立つものと場所の確保が。うぅむ。
●M-AUDIO ProjectMix I/Oレビュー(インプレスAV Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051226/dal218.htm
●TASCAM TASCAM FW-1884レビュー(インプレスAV Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030908/dal115.htm

Hypersonic 2バージョンアップ

愛用しているHypersonic 2をバージョンアップした。
このバーチャル音源はピアノ、アナログシンセなど特定の楽器に特化しているタイプではなく、あらゆるジャンルの音色が数千入っている、いわゆるマルチ音源で、動作が軽いのが特徴。前バージョンは必ずCubaseなどのホストアプリケーションが必要だったため、ウチの非力なPowerBook(G4/867MHz)ではCubaseがCPUパワーを消費してしまいリアルタイム演奏は全く使い物にならなかった。新バージョンはスタンドアローンで動作するため、普通に演奏できる!タイムラグもほとんど気にならない(オーディオIFはM-AUDIOのFW410)。
やった!これでPowerBookでライブが出来るかも!
しかし、問題があった。
Mac版インストール時、Hypersonic Contentフォルダを手動で任意のディレクトリにコピーしろ、と書いてあるが、Samples>040 Acoustic Guitarsというファイルがエラーでコピーできない。言語環境をEnglishにしてログインし直すとあっさりコピーでき、もう一度日本語でログインし直して問題なく使えた。
言語環境
※最初書いた「アコースティック・ピアノ系の音が出ない」件、上記と同様の問題で必要なSampleファイルがコピーされていなかったようです。言語環境EnglishでHypersonic Contentフォルダを丸ごとコピーし直して問題なく発音しました。なぜMac版はちゃんとしたインストーラーが無かったんだろう?
Windows版の方は特に問題なさそうです。
●Hypersonic 2
http://japan.steinberg.net/products/hypersonic2/

SONG FOR YOU/PARIS MATCH

song for you
song for you
paris match
パリス・マッチの2年前のミニアルバム。ずっと気になっていたのですがようやく購入しました。クリス・レアのDriving Home For Christmasがボサノヴァでカバーされてます。
1曲目SILENT NIGHTで佐野聡さんのクロマティック・ハーモニカも聴けてちょっとビックリしました。2曲目のホーンアレンジ(これも佐野さん)もかっこいいです。aosisレーベルつながりですもんね。
おしゃれな紙ジャケでプレゼントにも好適かも。いいなぁ、まったり。

佐野聡さんからのコメントが!

以前、当サイトにて佐野聡さんのアルバムを紹介したことがありましたが、なんとご本人からコメントをいただきました!!(喜)
当時話題になっていた三菱のCFの件も、佐野さんの演奏だったのだそうです。予想的中!!収録のエピソードとしてマイクの使い方まで教えていただいちゃいました。
http://www.do-mi-so.net/?eid=68169
アルバム、ハーモニカだけでなくトロンボーンもほんとに良いんです。是非チェックしてくださいね。

西脇辰弥@METRO MUSIC OASIS VOL.5(東京メトロ銀座駅コンコース)

当ブログでもご紹介した西脇辰弥さんのライブが開催され、とっても盛り上がった!
そうです。
ワタクシ、インフルエンザ予防接種による発熱(本末転倒じゃ!)で行けませんでした(泣)。rondoさんのブログにてライブの様子が紹介されていますので、そちらをご覧ください。
http://rondo.jugem.jp/?eid=87
あ゛~~~~~行きたかった~~~~~~!!!

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アン・サリー Brand-New Orleans Tour 2005@SHIBUYA AX

初めてアン・サリーという歌手の存在を知ったのは、J-WAVEのTOKIO HOT 100だった。He Loves Youにすっかりまいってしまった。何度もチケットを取り損ねて悔しい思いをしていたのですが、mixiつながりで1枚譲り受けることが出来ました!
いよいよ恋いこがれた、あの透明感のある声と初対面だ。
前半はショーロクラブの笹子重治さんとのデュオ。ジョニ・ミッチェルのカバーAll I Wantからスタート。
決してパワーのあるヴォーカルではないけれど、これほど繊細な生歌が聴けるなんて。なんか子音がとても美しくてひたすら聴き惚れてしまった。今年ご出産された彼女。子守歌として歌う機会が増えたというビートルズのナンバーからYesterdayなども交えつつ、アルバムDay Dream、Moon Danceあたりの収録曲を中心に1時間弱。
笹子さんはのギターは、昨年畠山美由紀さんとの競演で観る機会があった。その時にはよく解らなかったけれど、歌の呼吸をとても大切にしたバッキングで、これは歌い手も気持ちがいいだろうなぁ。
休憩なしの後半はツアータイトル通り、アルバムBrand-New Orleansをフィーチャーした内容。
ブラン・ニュー・オリンズ
ブラン・ニュー・オリンズ
アン・サリー
リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラのメンバーも含むバックのメンバーはドラムス、ピアノ、ベース、トランペット、トロンボーン。最初2曲はイントロダクションとしてバンドだけの演奏だったが、これがものすごい迫力のサウンド!アンさんはいないけれどお客さんたちもしっかり盛り上がり、しかもソロが終わるたびにちゃんと拍手。エライ!やっぱGood Musicは無条件に人を感動させる力がある!!
3曲目からアンさんのヴォーカルも交えて、Sweet Georgia Brownなどアルバムからの曲を中心に1時間ちょっと。アンコールは1曲で、曲名は解らなかったけれどお葬式の時に演奏される曲だそうで、途中からテンポアップして、各プレーヤーのソロがフィーチャーされた。今まで、南部の泥臭いスタイルのジャズは苦手だったけれど、そんな先入観も完全に払拭されました。
先のハリケーンでは来日のミュージシャンたちも例外なく被災されているそうです。ニューオーリンズにゆかりのある日本人ミュージシャンたちとともにアンさんが収録した2曲が近日iTunes Music Storeで発売されます。収益がチャリティに回るそうで、要チェックです。
それにしてもいいライブだった。
満足満足(^_^)。