ホワイトプラネット@東宝シネマズ六本木(12作品目)

昨年のちょうど今頃、南極での動物の生態を描いた皇帝ペンギンがヒットしていた。こんどはその真反対、ホワイトプラネットの舞台は北極だ。
シロクマ(ホッキョクグマ)を中心に様々な動物が登場する。おでこのあたりが風船のようにぶわっと膨らむズキンアザラシなぞは衝撃的だった。けどなんといってもシロクマの親子がかわいい。雪の下の動物捕獲シーンなどは意外なほどの機敏さでビックリ。
北極は大陸がなく、動物にとっては氷上も重要なスペース。しかし地球温暖化の影響で氷の面積が年々縮小しているとのことだ。シロクマは氷上を移動しながら海中の生物を捕獲して食料とするため、これは生死に直結する大問題である。ラスト近く、小さな氷の上にポツリと残っているシロクマの姿が象徴的だった。★★★★。
BGMとやSEが主張しすぎ。惜しい。もっと自然のサウンドを聞きたいのに。はっきり言ってうるさかった。
●ホワイトプラネット公式サイト
http://www.whiteplanet.jp/

Cool☆Funkish@club asia P(東京・渋谷)

Cool☆Funkish@club asia P
photo: mitsushiro
2006アフロNIGHT踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン、と題されたイベントにCool☆Funkishで出演しました。
●セットリスト
1. Still A Friend Of Mine
2. Georgie Porgie
3. Your Love Brings Me A Smile
4. You Make Me
5. Spank-A-Dang
6. Just Two Of Us
7. Morning Sun
8. What Is Hip?
このイベント、特筆すべきは出演の全バンド、Q.A.S.BSoul De BooSoul To Codaがホーンセクションを擁しており非常にゴージャスなサウンドでした。対バンの皆さんメチャメチャ上手い方々ばかりで大いに刺激になりました。
<<Cool☆Funkishメンバーのみなさま>>
今回はボコーダーソロやらなにやらわがまま聞いてくれてありがとうございました。たった半年間だったけど気の置けない仲間とどっぷり音楽に浸れて楽しかったです!いちおうこれで一区切り、ではありますが、まぁいろいろあると思うので(笑)今後ともヨロシク!
Cool☆Funkish@club asia P
photo: mitsushiro
ちなみに撮影はmitsushiroさん。ご自身がミュージシャンでもあり、なんとも歌心ある写真です。http://mitsushiro.info/
●クール☆ファンキッシュ公式サイト
http://cool-funkish.jam7.com/

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田中光栄ライブ@楽屋(東京・下目黒)

田中光栄ライブ@楽屋(東京・下目黒)
ほんとお客さんいっぱいで、新曲も交えつつのいいライブでした。
セットリストはベースの西村雄介さんのブログにありますが、今やオリジナルが半数を超えてます。こうしてずらっと見てみると、どれも歌心があるメロディばかりだなぁと思います。
以下、光栄さんからのメッセージ。

みなさんライブ来てくれてどうも有難うございました!!おかげさまで今回も楽しくやる事が出来ました!!
今回はピアノに沢村さんを迎えてのライブでしたが初めてにもかかわらずとても良い感じになりました。今回は合わせてもらってるという感じで弾いてもらいましたが、沢村さんはかなり様々なジャンルの人と演奏していて自分の曲にさらに幅を出してくれるような予感がありました。本人もかなり楽しんでくれたようで是非一緒にやりましょうと盛り上がりました!
相変わらずのマイペースですがアルバム作り含め少しずつ自分の音楽を形にしてゆく準備が段々整っていってる気がしてます。自分がやるべき音楽、自分にしか出来ない音楽の具体的な形がだいぶ見えつつあるので(長かった~~)これからもみなさんよろしくお願いしますね!!

まさに…僕はこれまで何度も光栄さんのライブを見ているので、アルバムに向けて着々、という感覚がリスナーなりにあります。いわゆるジャズ・ハーモニカではない、ハーモニカプレーヤーのアルバムとしてはかなり独特なのスタイルの作品になりそうな気がします。
さて、例のアレですが、後半2曲目で吹かせてもらいましたが、今回は全く吹いたことない速いテンポのCブルースだったのでメチャメチャでした(^ ^;)。まいっか。1曲目に飛び入り参加のしぃ君は凄かった。
楽屋さんはほんとに満足度高いです。友人と合計3人で、ゆったりした席で、おなかいっぱい食べて飲んで、いい音楽まで聴けて5,000円は実に安い。

ソビエトのシンセサイザー博物館(サイト)

EM26ってボコーダーをeBayで発見。なんじゃそれ?と思って調べていて凄いサイトを発見。
●Museum of Soviet synthesizers.
http://www.ruskeys.net/eng/synths.php

おびただしい数の旧ソビエト製シンセサイザーがずらり。
昔キーボードマガジンやサウンド&レコーディングマガジンを購読していた頃にも見かけなかったものばかりで、ちょっと感動。東西は経済的に分断されていた証でしょうね。
デザインは西側諸国の製品を相当意識しているようですが、ロシア語のロゴが超クール。どんな音がするんだろう?
EM26は255USDで落札されてました。電圧の関係で手を出しにくいのですが、魅力的な値段ではあります。

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編
東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編
菊地 成孔, 大谷 能生
電車通勤の日にこつこつと。半分ぐらい読みました。
東大の教養学部で行われた授業が収録されています。単純に年表があって、誰それがどんなアルバムをいつリリースして…ってのもさることながら、“授業”なので学術的に記号や言語といった見地からも、ジャズの歴史をひもといていく、といった内容。授業で聴かれた曲目もジャズだけではなくバラエティに富んでいます。
めっちゃくちゃ面白いです。
これと対になるコンピレーションがあったら素晴らしいのになぁ。

James Cotton@コットンクラブ(東京・丸の内)

James Cotton
田中光栄ハーモニカ教室の仲間、総勢12名と連れだって、大御所ジェームズ・コットンのライブに訪れた。Mr.コットンinコットン(クラブ)であります。
1935年生まれの71歳。「コットン」はもちろん本名ではなく、幼い頃から綿花畑の労働に従事していたことからついたあだ名である。人生是ブルース。
まずバックバンドが3曲。巨体を揺らしながらえっちらおっちらとステージに乗ったジェームズ・コットンはいきなり全開。枯れているどころか、速いテンポのブルースを吹きまくり。興が乗ると巨体を揺らしながらステージを右ぶるぶる左にぶるぶる。
テクニカルなフレーズをバリバリ演奏するってことはありませんが、ビジュアル的にも音色的にも圧倒的な存在感。全くすげぇ。
全オーディエンスの中で一番楽しんだのは、間違いなく僕らだったでしょう(^_^)。有意義な課外授業でした
●James Cotton – Superharp
http://www.jamescottonsuperharp.com/
※なぜかウェブサイトの写真はクロマティックを持ってます。吹くんでしょうかね?

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DigiTech Talkerインプレッション

とうとうeBayまで手を出し、Buy It Nowで落札。225USD、送料50USD、関税900円で入手。本日カナダから到着!
DigiTech Talker
早速動作チェック。ちょっと汚れてたけど動作に関しては何の問題もなし。
マイク&楽器の入力ボリューム、出力ボリューム、プログラム(6種類)切り替えスイッチ、そしてバイパススイッチ、以上。シンプルこの上なしの超簡単オペレーション!“昔の人が考えた未来の機械”みたいなデザインもラブリーです。中の基板もこの形なのかしらん?
NuVoとTalkBoxがいわゆるボコーダーっぽい音色だが、ニュアンスがちょっと違う。マイクの声にあわせてフィルターのカットオフとレゾナンスが絶妙かつダイナミックに変化しており、非常にクリアに「しゃべってくれる」!本体のどこにもVocoderの文字は見あたらず、Advanced Vocal Synthesisとの表記があるが、確かにその通りで、ボコーダーとはほんの少しニュアンスの違う音だ。何つーか音色のファンク度が高い。トーキング・モジュレーター的なニュアンスが出やすいかも。
しかし、もしRoland的なザラッとした音が欲しいなら、SE-50の方がずっとそれらしい音を得られるはず。
昨日のSE-50にも予想外の感動を味わったが、やっぱこちらも素晴らしいサウンド。みんな血眼で探すだけのことはある!
GNX3000のTalker機能との比較はそのうちじっくりやります。
●DigiTech Talker
http://www.digitechjapan.jp/products/talker/index.htm

BOSS SE-50インプレッション(ボコーダー編)

ゴールデンウィークにHARD・OFFで入手した1990年のエフェクターBOSS SE-50(上)。
BOSS SE-50
定価は¥58,000だったか。当時デジタルシンセ全盛で、ボコーダーのような古くさいサウンドは不遇の時代。しかしSE-50にこっそりボコーダーエフェクトが内蔵されているのを記憶してました。店頭でマニュアルを見せてもらって確認。アストロ劇團のモトヲ君もこれのボコーダー使ってました。学生でも手が届くボコーダーなんてこれぐらいしか無かったからね。
コンディションも抜群で¥5,000。即買い。
ただのマルチエフェクターなのでマイクプリアンプは当然ながら非搭載。セッティングがめんどくさかったのでしばらくほったらかしていたが、FW410(下)をプリアンプにして昨日ようやく使ってみました。
これが実に良い!!明るい、立つ音なのです!!
ややこしいことは割愛しつつ説明すると、シンセやギターの音(キャリア)を声(モジュレータ)で変調するとボコーダーのサウンドになる。
キャリアの音色は出音のキャラクターに大きく影響し、明るめの持続音、例えばストリングス系やブラス系、ノコギリ波、矩形波系の音色選ぶと、いわゆるボコーダーのサウンドを得やすい。
かたや、モジュレータは基本的に適正レベルでの入力に気をつけていればよく、マイクの種類による影響は小さい。入力された信号は帯域ごとにフィルタリングされグライコ的にコントロールして変調信号のキャラクターを決定する。
しかし、入力信号に気をつけてセッティングしても、実際に演奏してみると、歌詞が聞き取りづらい「何を言っているのかわからない」はっきりしないサウンドになってしまう場合がある。
これは純粋にボコーダーのキャラクターの問題。どんな(音楽的な)サウンドにするかは楽器メーカーにかかっていると言って良い。モジュレータが通過するフィルタのバンド数が細かければ良い、といった問題ではないみたい。

プリセットNo.116のサウンドまんまでも素晴らしい出来。「言いたいことが良くわかる」サウンドが得られる。さらに、モジュレータの高域にノイズ成分を加えるパラメーターもあり、子音を強調することが出来る。フィルターはたったの7バンドだが必要十分。
さすがRoland、名器VP-330を作ったメーカー。
そしてマルチエフェクターの良いところ、ボコーダーの後段にはスーパーコーラスとノイズサプレッサーも使える。
ぶっちゃけGNX3000内蔵のTalkerよりいいかも。
ちょっとがっくり…けどGNX3000は他の目的もあるけどね。
●関連エントリ
http://www.do-mi-so.net/?eid=512090

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ダ・ヴィンチ・コード@東宝シネマズ六本木(11作品目)

ストーリーの中心は謎解きなので、シンプルといえばシンプル。けどキリスト教についての理解がないと楽しめません。浅学につきめちゃくちゃ消化不良。悔しい。★★☆。原作読んでDVDでリベンジだな。こんな難しい映画がなぜ大ヒットなのか理解に苦しみます。
●ダ・ヴィンチ・コード公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/

Gary Burton Quartet Revisited@ブルーノート東京

Gary Burton Quartet Revisited
2ndステージ、チャージ13,650円でございます。人生最高値ライブチケット。そんな高額にもかかわらず1st&2nd両方観る、という気合いの入った方々が多く、整理券のために10時から15時まで並んでくれた友人がゲットた整理番号は20番(!)。その時点で行列は建物の外に溢れていたとか。まぁ、パットのファンが大半だったと思います。
内容は、悪いわけない!ってという感じでしょうか。とてもスリリングなパットのソロ、2度ぐらい仰け反りました。昨年のPMGのライブは「ほんとにライブでやっちゃうんだ」っていうだけで泣けましたが、今回はセッション的なアンサンブル。全員が全員すごく安定したパフォーマンスだったので─あの次元の演奏で、なおかつ安定してるっていうこと自体がもの凄いのですが─逆にすごいサプライズは無かったかもしれません。
思えば、人生初・生ビブラフォンだったかも。それがゲイリー・バートン大先生で大変光栄でした。次はマイク・マイニエリだな。