こんなミニ・キーボードが欲しい!

バンドのキーボーディストは演奏する曲のコード譜を書くことが大変多いのです。たいがいギタリストはそんなことやってくれないし(笑…いや怒)。
CDを聴きながら自宅のデカいキーボードを使って、適当な紙にコード進行を殴り書き。どこかでお茶しながら清書する、ってパターンが定番です。清書しながら音を確認したくなるし、いっそのことコピーそのものも昼休みにちょこちょこっと出来ればいいなぁ。そんな時に使えるちっちゃなキーボードがあれば…とずっと思っていました。
けど、市販のでいいの無いんですよ。
アイディアを書き殴ってみたのですが、どんなもんでしょう、皆様。
●モバイルキーボード「MobKey」
MobKey
現実の製品でいいセン行ってるのは以下のキーボード。
●カシオGZ5
http://www.casio.co.jp/emi/midi/gz5.html
ロングセラー商品。以前、声楽家の方とご一緒した時に、GZ5は譜読み用キーボードのデファクトスタンダードだ、なんてお話をされてたことがありました。けれど鞄にちょっと、という大きさはなく、その方のトートバッグから突き出ていました。厚みも結構ある。
しかし、ケータイの着メロでも64音ポリの時代、4音ポリってのはどうも…最近ややこしいハーモニーの曲を好んで耳コピするのでちとツライ。
●カシオSA5
http://www.casio.co.jp/emi/mini/sa5gy.html
サイズ的にはこっちの方がベター。安い。おもちゃっぽいデザインもGood!なんだけど…たったの2音ポリ。
●ハンドロールピアノ32
http://www.yamano-music.com/docs/hard/handroll_piano32.html
銀座をぶらぶらしていたら32鍵のハンドロールピアノを発見。試奏で8音ポリぐらいはありそうなのを確認。いいじゃん。衝動買い。
けどねぇ。やっぱ演奏性が悪すぎる。携帯性もそれほど良くない。意外に場所も取る。で、まったく活躍せず。
●M-AUDIO eKeys
http://www.m-audio.com/products/jp_jp/eKeys37-main.html
こんな選択肢もある…っちゃーある。しかしiPodはどこに行くにも必ず持ってるけど、ノートPCはほとんど持ち歩かないし。
<関連記事>
カシオGZ-5購入!しかし…(2006.2.14)
http://www.do-mi-so.net/?eid=448928

Korg X50発表

コルグの小型軽量シンセも発表されてます。今年のNAMMは気になる製品が多いなぁ。
http://www.korg.com/gear/info.asp?a_prod_no=X50&category_id=1
以前X5を使っていた経験があります。中身はまんまM1だったし、液晶小さいけど全パラメーターちゃんとエディット出来たし、なかなか良いシンセだった。その改良版X5Dも数年前に復刻されて以来、ずっと現行製品に名を連ねている。このての製品のニーズが確実にあるってことでしょう。
去年Juno D買ったばかりだけど、買い換えか?

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JUNO-Dインプレッション(続編)

http://www.do-mi-so.net/?eid=276923の続き
JUNO-D、活躍しています。
基本的にはシンプルなのでマニュアル要らずで快適ですが、1週間使い込めば欲も出る、というもの。
1)User Patchをずらっと並べられない!
プログラムチェンジのボタンがカテゴリ別に並べられていて、これはこれで音色を選ぶ時に使いやすい。しかし、自作のPatchをライブの曲順通り左からずらっと並べておく、ということが出来ない…正確にはやりづらい。
パネルのプログラムチェンジボタンは左から「RYTHM & SFX」「PIANO」「KBD & ORG」…の順に並んでいるが、例えば2曲目にブラスの音色を使いたい場合、そのPatchはPianoカテゴリに登録する必要がある。
ブラスなのに?!
2)3スプリット以上の設定が出来ない!
PAD+ブラス+チャイムで3スプリットの音色を作りたくてPerformanceをエディットしてみたが、各パートの発音音域の制限(Upper Limit、Lower Limit)が出来ない。つまり、Performanceモードでは3スプリットはおろか2スプリットの設定さえ不可能ということ。上位機種ではあり得ない仕様だがしかし。KORGのX5DでもCombinationで柔軟に設定できる。
JUNO-Dでは手弾きはPatch、打ち込みはPerformanceと、完全に割り切った設計になっていることか。プログラムチェンジ出来る余裕があればそれでも良いのだが、1のような合理的ではない仕様もあって、ちょっと考えてしまう。
あきらめて2スプリットの音色で演奏することにした。
3)リズムガイド(メトロノーム機能)がPatchモードで使えない!
「手弾きはPatchモード」にもかかわらず、別音色の同時手弾きの練習のために鳴らそうと思ったリズムガイドがPatchモードで使えないのは痛い。Performanceモードでしか使えない仕様。
Performancモードならシーケンサー使ってるんだからリズムガイドなんて不要のはず。
こういう軽量で音も良いシンセサイザーならば、上級者のライブ用セカンドシンセというニーズは絶対にあるはず。クルマが持てない住宅事情の東京ならなおさらだ。購入した楽器店の店員さんもそんな理由で「自分も欲しい」言っていた。
音作りのパラメーターは少ない。例えばエンベロープをいじるとVCFとVCAが同時に変化するのだが、逆に頻繁に行うエディットが速いという点でメリットもあり、割り切られていてもこれは許せるところ。
あまりにビギナー用に特化しすぎて、シンセサイザーとしてのスタンダードな仕様まで手を入れてしまうのはちょっと考えものだなぁ。
ボタンやつまみ、ベンダーなどの作りもしっかりしているし、エフェクターも3系統。シンプルでエディットも速く、付属のPC用エディタなんて不要なほど。
値段を考えたらほんっっっとに良くできたシンセだと思います。
いい時代になりました。

Roland JUNO-Dインプレッション


発売されたばかりのYAMAHA DX-7を4ヶ月待ちで購入したのが1983年、中3の時。ちょうど夏休みの真っ最中に学校のブラスバンドの部室でバンドの練習があった。
本体だけでも14~15kgのシロモノ。当時はキーボード用のソフトケースなんて世の中に存在せず、茶色のセミハードケースに入れたそれは、おそらく20kgはあったのではなかろうか。
普通に歩けば15分の最寄り駅から学校も道のりも倍以上はかかったし、駅の階段はほとんど半べそ状態だった。手ぶらのボーカルや、スティックケースだけ持っているドラマーがとても羨ましく、キーボードという楽器を選択した自分を憂うことさえあった。
学生の時にも、荷台に3Uのラックケースを縛り付け、前かごにはシールド類ペダル類、そして両肩にシンセ2台、というほとんど曲芸のような状態で、サークルの部室までの道のりを自転車でぶっ飛ばしていた。カーブを曲がるたび、自転車のフレームがしなっているのがわかるほど。当時使っていたキーボードはRoland U20、9.8kg。それでも軽いと思っていた。
車が使える生活の時には、Yamaha SY99、Ensoniq SD-1、8Uのラックをライブハウスに持ち込んだこともあった。とても快適に演奏できたけれど、打ち上げで酒飲みに行くことも出来ないし、クルマから出して部屋にセッティングするのも億劫。
常に荷物運搬との戦いなのです、キーボーディストは。
(あと配線ね)
時は流れて。
先日、ぶらっと立ち寄った楽器屋さんでたまたま試奏して以来、すっかり気に入ってしまったシンセ、Roland JUNO-D
最近ありがちな「こんなPADの音、一生使うか!!」みたいな音がプリセットの1番、なんてことはなく、生楽器系・シンセ系ともバンド演奏に使えそうな音色群がずらり。それらがカテゴリごとにすぐに選択できるようになっている。サンプリングタイムは短めだが、アタックの美味しいところはしっかりフォローしている。とてもRolandらしいヌケの良い明るい音。フィルターの効きも良い。レゾナンスもみょんみょんしちゃう。
え~?
これでたったの6万円?
しかもソフトケース付き?
鍵盤こそ廉価なシンセにありがちな軽いものだが、昔のこの手のシンセや海外製のMIDIコントローラーとは雲泥の差で、横へのぶれが少なくてとても弾きやすい。メモリーカードが使えなくてもUSB端子が無くてもそんなの全然許せます。
来週末、久しぶりにバンドやるってこともあり、買っちゃいました。
やっぱり自分の音色で弾きたいし。
で、これ、たったの5kg。
帰りの電車も楽勝で持ち帰り、すっかり遊んでしまいました。
Dビーム・コントローラーっていうのもただのギミックかと思っていたらとても実用的で、例えばホーンセクションのデクレシェンド→クレシェンドなどはフットペダルでやるよりも確実で繊細にコントロールできる。
ライブが楽しみだぜぃ!
●続・JUNO-D(2005.08.18追記)
http://www.do-mi-so.net/?eid=282604

Ensoniq SD1

今度のバンドのための機材が悩みの種だった。ラックの音源にするか?けど本番の会場でレンタルできるのはデジタルピアノのみで、これはもう一人のKeyが弾く。結局鍵盤必要じゃん。
ってことで、実家のEnsoniqのSD1(ちなみに32Voice仕様♪)を久しぶりに弾いてみたら、これが良い感じ。今風に言うとウェーブ・テーブル・シンセサイザーだが、フィルターのデキがよいのか不思議とアナログっぽい、「ヌケがいいけど浮かない」という、全くバンドアンサンブル向きの音だ。決めた!
しかし、とにかく重い。試しにはかってみたら15kg!これを抱えて名古屋の市営地下鉄→新幹線→横浜線→京浜東北線、と乗り継いで、川崎駅着。そのまま取り寄せていたソフトをヨドバシカメラに取りに行き、やっと帰宅。キーボーディストは体力勝負なのは当時と変わらず。疲れた。
RIMG0013.jpg
そういえば最近、キーボード担いでる兄ちゃん、電車であんまり見かけなくなったなぁ。当世の音楽事情を全く反映している。