JUNO-Dインプレッション(続編)

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JUNO-D、活躍しています。
基本的にはシンプルなのでマニュアル要らずで快適ですが、1週間使い込めば欲も出る、というもの。
1)User Patchをずらっと並べられない!
プログラムチェンジのボタンがカテゴリ別に並べられていて、これはこれで音色を選ぶ時に使いやすい。しかし、自作のPatchをライブの曲順通り左からずらっと並べておく、ということが出来ない…正確にはやりづらい。
パネルのプログラムチェンジボタンは左から「RYTHM & SFX」「PIANO」「KBD & ORG」…の順に並んでいるが、例えば2曲目にブラスの音色を使いたい場合、そのPatchはPianoカテゴリに登録する必要がある。
ブラスなのに?!
2)3スプリット以上の設定が出来ない!
PAD+ブラス+チャイムで3スプリットの音色を作りたくてPerformanceをエディットしてみたが、各パートの発音音域の制限(Upper Limit、Lower Limit)が出来ない。つまり、Performanceモードでは3スプリットはおろか2スプリットの設定さえ不可能ということ。上位機種ではあり得ない仕様だがしかし。KORGのX5DでもCombinationで柔軟に設定できる。
JUNO-Dでは手弾きはPatch、打ち込みはPerformanceと、完全に割り切った設計になっていることか。プログラムチェンジ出来る余裕があればそれでも良いのだが、1のような合理的ではない仕様もあって、ちょっと考えてしまう。
あきらめて2スプリットの音色で演奏することにした。
3)リズムガイド(メトロノーム機能)がPatchモードで使えない!
「手弾きはPatchモード」にもかかわらず、別音色の同時手弾きの練習のために鳴らそうと思ったリズムガイドがPatchモードで使えないのは痛い。Performanceモードでしか使えない仕様。
Performancモードならシーケンサー使ってるんだからリズムガイドなんて不要のはず。
こういう軽量で音も良いシンセサイザーならば、上級者のライブ用セカンドシンセというニーズは絶対にあるはず。クルマが持てない住宅事情の東京ならなおさらだ。購入した楽器店の店員さんもそんな理由で「自分も欲しい」言っていた。
音作りのパラメーターは少ない。例えばエンベロープをいじるとVCFとVCAが同時に変化するのだが、逆に頻繁に行うエディットが速いという点でメリットもあり、割り切られていてもこれは許せるところ。
あまりにビギナー用に特化しすぎて、シンセサイザーとしてのスタンダードな仕様まで手を入れてしまうのはちょっと考えものだなぁ。
ボタンやつまみ、ベンダーなどの作りもしっかりしているし、エフェクターも3系統。シンプルでエディットも速く、付属のPC用エディタなんて不要なほど。
値段を考えたらほんっっっとに良くできたシンセだと思います。
いい時代になりました。

投稿者: mellowtone

音楽とハーモニカと猫と自転車を愛するおじさん。 昔のブログ→ http://www.do-mi-so.net Twitter→ http://twitter.com/mellowtone 猫→ http://nyahoi.com

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