ホワイトバンドへの風当たり

ここのところ、ものすごい風当たりですね、ホワイトバンド。
昨夜、クリス・ペプラー氏が火曜日を担当するJ-WAVEの深夜番組NIGHT STORYに、ホワイトバンドプロジェクトのプロモーションを担当するサニーサイドアップ社の社長の次原悦子氏が出演していました。
非常に頭の良さそうな女性で、ペプラー氏とも旧知の仲なのだそうで(ゆえに、ちょっとなれなれしい話ぶりだったのはあまり気持ちよくありませんでしたが)、ペプラー氏に突っ込まれつつも、批判についての弁明と、プロジェクトの現在について語っておられました。
僕もよくよく考えましたが、問題点は確かにある(あった)と思います。
ホワイトバンド運動は、本質的には一般的なチャリティーとはちょっと異なるのだが、モノを買って身につける、というのがいかにも赤い羽根共同募金のようなチャリティーを連想させうる。
…ところにもってきて、
セレブリティを動員して、ファンション性で味付けし、マスメディアを利用してプロモーションしたことで、単純に好きなタレントがテレビ番組でホワイトバンドを付けているのを見て、「じゃ私も、チャリティーだし」コンビニの店頭で購入した人が、後から「え、赤い羽根みたいなのとちがうの?」となってしまった。
…という人々が非常に多かった。にも関わらず、
非ネットユーザーへのプロジェクトの趣旨説明が不十分。
…加えて、
ネットでも収入の使途をキッチリ説明しきっていなかった点。
(これはマズいよね)
しかし、僕自身はプロジェクトの目的や方向性は間違っているとは思いません。また「チャリティーは手弁当でなきゃイカン!」「ファンション性などもってのほか!」とも思いません。
時間的・経済的に最も効率的な方法で、目的が達成されるべきだと考えます。そのための経費は、それが適正なら負担してもかまわない。
また、適切に批評・批判しているサイトはともかく、誹謗・中傷のたぐいがあまりに多いのには辟易してます。本当にお気の毒です。そもそも気に入らなければ買わない、という選択肢だってあるんだしね。
現時点での公式サイトは、少なくとも指摘されていた問題についてクリアになっているように見受けられますし、どうか前向きに対処してこのプロジェクトが継続されることを願っています。
●当ブログの対応
単純にプロジェクトを紹介する目的で貼ってあったバナーは、十分すぎるほど認知されてしまったので近日外します。元々適当な時期が来るまでと思っていたしね。ただ、他の社会的に意義深い活動へのバナーを貼ったり、リンクを張ったりすることは今後もあると思います。
●私個人の対応
ホワイトバンド、買った日からずっと左の手首にしっぱなしですが、当面外すつもりもありません。
身につけて意見表明、というのもさることながら、ホワイトバンドはどこで何をしていてもフェアトレードetc.の諸問題を日々意識させてくれる…そうでもしないと俺、バカなのですぐ忘れちゃうんだよね。あ、もちろん、意地張って、ってこともありません(笑)。
流行が終わったから外しました、では、ね。3秒に1人、亡くなっていった子供たちに申し訳ないと思うし、「先進国の気まぐれキャンペーン」ではなく、個人で継続できることはしていこうと思います。

投稿者: mellowtone

音楽とハーモニカと猫と自転車を愛するおじさん。 昔のブログ→ http://www.do-mi-so.net Twitter→ http://twitter.com/mellowtone 猫→ http://nyahoi.com

「ホワイトバンドへの風当たり」への4件のフィードバック

  1. アベレージがつくと最高。AWB!!フー!!!(単なる酔っぱらい)。すんません、、、

  2. 実はそのツッコミ、待ちわびていただす!
    そろそろまた飲もね!バンドやろね!!
    フー!!!

  3.  なるほど、色々 ホワイトバンド対して あるのですね。
     でもね、こんなに物質的に豊かな日本に
    住んでいて 何も出来ないのは 実際 歯がゆいし、
    でも 現実を考えると なかなか 実際の活動に
    身を染めるなんて事は出来ない。
     それでも、渡り鳥を見てとか 
    公園の芝が気持ち良くてとかで、
    地球が抱える問題について考えてみるのは
    決して 悪い事ではない と私も思います。
     
     P.S. 昨日の日記に 光栄さんの分かる限りの
       LIVEスケジュールを載せているので、
       良かったら 見てくださいね! 
     

  4. まさにそうですね~。
    環境問題にせよフェアトレードの問題にせよ、考えるチャンスは日常生活にいくつもあるのだということに気づかされました。
    それに対するアクションは一人一人のやりかたがあるでしょう。可処分所得も可処分時間もそれぞれ違うからね。
    「多様性を認める」ってことは重要です。それが出来ない世の中に突っ走っているようで(アメリカなんかは顕著ですが)、とてもコワイ。今回の件も安易なバッシングが多すぎて、本当にあきれます。
    光栄さんのスケジュール見ました!
    もう正月の予定も決まっている季節なんだということに愕然としました(笑)。

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