たいていのオトコは武器やら戦車、もしくは戦国武将には興味を持っていたり、持っていたことがあったりします。その二つが合体している、
自衛隊が演習中に戦国時代にタイムスリップ。
って設定だけで、いやーん、最高。
観る前から絶頂に達しているワケです。
しかし、そこは角川映画。
微妙にチープな画作り!
演出上の微妙な間!
など、この1549も実に角川映画テイスト満載なのだ。
やってくれます。
誤解を恐れずに言えば、この映画はコメディであります。
鈴木京香はオール電化だし、
鹿賀丈史は料理の鉄人だし、
生瀬勝久はギョロ目だし、
嶋大輔は、あの体型でつっぱりロケンローだし、
伊武雅刀の斎藤道三は、完全にデスラー総統。
これらの役者陣が真面目に芝居すればするほど、笑いをこらえるのに必死。
とにかく最高です。
そういう意味では主演の江口洋介が微妙ちゃあ微妙でした。突然「やだよう!」って泣き出すぐらいはやってくんないと。
そして!
最も凄いのは、突然やってきた自衛隊に「キミは今日から木下籐吉郎だ!」と勝手に決めつけられてしまう、中尾明慶くん(16)。彼が主演で
戦国自衛バカボン
という映画が一本撮れるくらい素晴らしい!
それがヒットしたら
戦国自衛バカボン2 ハジメちゃん危機一髪
戦国自衛バカボン3 ウナギ犬の復讐
とか。
監督はティム・バートンでぜひ。
そんなわけで、コメディ映画として★★★★☆。
普通に評価したら★★☆。
え?何か?
けど、ホステージより絶対こっちのが面白いよ(これはマジで)。
●戦国自衛隊1549
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戦国自衛隊1549