Going to the concert again.

今日も昼練したぜ。
■ [live] 古内東子コンサートツアー「フツウのこと」@Bunkamuraオーチャードホール
4/24の名古屋は半分偶然のようなものだ。最初から行く予定にしていたのはこちらの日程。ツアーファイナル。
しかし、こうも違うものなんだ。
名古屋の方は、ツアー前半。演奏も固かったし、投げやりなMCも含め、10年選手としては「大問題」のステージングだった。ただでさえ少なかったお客さんも、あれじゃあ盛り上がろうはずもなく、しらーっとした雰囲気。
で、本日。
やっぱり課題は歌そのもの。アップテンポの曲はそこそこいいのに、肝心の聴かせる曲がヒヤヒヤものだった。年齢とともに声のレンジが狭まるのは人間だから不可避。ちょうどソ~♭シあたりがファルセットと地声の境界線のようだ。代表曲「誰より好きなのに」はそのあたりの音が満載で、昔は余裕で地声だったサビのアタマのラ♭ラ♭ラ♭ラ♭ラ♭ラ♭シ♭シーのところなんか聴けたもんじゃなかった。圧倒的な歌唱力は別に期待しているわけではないけど、ちょっとな。
しかし、それでも今日は、前回とは別のアーティストのライブかと思えるほど違っていた。最終日でバンドの演奏も最高。おとぼけ感を残しつつのMCも大いに盛り上がった。何より、会場を出るときの顔を見れば良かったか悪かったかはっきりわかる。お客さん自身も本当に好意的だった。
スガシカオが自分のラジオ番組で、よくライブについて語っている。あらゆることを考え抜いて、自身も最大限のパフォーマンスをしつつ、客をクールに観察する。バンドメンバーを鼓舞し、客をあおる。実際彼のステージを観たことがあるけど、そりゃすごい気迫だ。「最高のエンターテインメントのために、この瞬間に何をすべきか」がはっきり見えている。
こんなこと書くのは10年来のファンとしてはとても辛いが、古内東子というアーティストはプロ意識が不十分なんじゃないか、とか、周りにイエスマンしかいないんじゃないか、とか心配になってしまう。10年前に20歳そこそこのウブな客も、10年間に古内東子以外の音楽もたくさん聴きライブも観ている。それだけじゃない。社会でもまれて、それぞれの分野のプロをその目で見ているのだ。採点基準はそりゃ厳しくなるぜ。
今日は、甘く採点して及第点。もう1回観てがっかりしたら、もうライブは行かないだろうな。
アルバムは素晴らしいかったので次も買うけどね。

投稿者: mellowtone

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