鈴木祥子@東京キネマ倶楽部

鏡を見てちょっとビックリ。昨日の日焼けでガン黒だった。中村ガン黒、なんつって。
えー、
■ [live] 鈴木祥子@東京キネマ倶楽部
初の鶯谷かも。東京キネマ倶楽部は、昭和的ゴージャス感のある不思議な雰囲気の会場。
唄+ピアノ、ドラム、チェロ、バイオリン、という珍しい4人編成のライブだった。時々チェロかピアノでベースパートをフォローしていたが、基本的にはベースレスのアレンジ。昨秋のデビュー15周年ライブの時にも感じたが、どうもバイオリンはおまけっぽいなぁ。即興性が重視されるのはわかるけれど、ダイアトニックスケールばかりのフレージングで、練られてない、という印象。特に昔の曲で顕著だった。
し・か・し。
新譜マキシシングルのBLONDE、PASSIONと、依存と支配あたりの尖ったテイストが必要な曲は、彼らのサポートなしなんて考えられない。すンばらしいアンサンブルだった。CDもライブも出色の出来。
公式サイトで試聴可。聴くべし。
さて、鈴木祥子の音楽のファンになってかれこれ15年。
人間生きていれば順調な時ばかりではないが、彼女の作品にもプライベートの影響が色濃くにじむ。聴く側としてもそれにドキッとさせられたり、時には痛みさえ感じる。
彼女が揺れているさなかに生み出す曲たちも、単純にメロディー・ハーモニー・リズムの集合体としては、恐るべきクォリティを持っている。この辺に、彼女の音楽的な懐の深さや、曲そのものにかたむける愛情の深さを感じる。ヘボいアマチュアミュージシャンながら俺も一応作曲はするわけで、これがどんなにすごいことかよくわかる。
今日のライブで、いみじくも
「時には自分のすべてをさらけ出すような曲を作り、それを人前で歌う、という仕事に、なぜそこまで自分を傷めつけるようなことをしなければならないのかと自問する。けれどそれでも曲を作って唄うんだ、あたしは。」
という意のMCがあった。泣けるよ。マジで。
「雄々しい」という言葉は女性に対して使ったらおかしいかもしれないが、ステージ上でシンガーソングライターという職業を全うしている彼女をみて、新譜のBLODE/PASSIONを聴いて、そんな言葉を思い出した。彼女の曲には、俺の(今となっては辛い)思い出がたくさん結びついているけれど、この人が全存在をかけて唄っている限り、俺はこの人の音楽をたぶん一生聴くんだろうなと思う。
おー。なんか語っちまったなぁ。

投稿者: mellowtone

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