僕が愛してやまないシンガーソングライターのライブ。“アルバム出たの半年も前なのに、いつレコ発ライブやってるねん!”とMCでも爆笑をとっていたけれど、その通り、数ヶ月前に発売されたアルバム「鈴木祥子」からの曲をフィーチャーしたステージだった。
鈴木祥子
鈴木祥子
ステージ下手にギターアンプ、センターにグランドピアノ、上手に白いウーリッツァー。3種類の楽器による完全弾き語りソロ。Swallow、優しい雨、Sweet Thingあたりの古めの人気曲は一切無し。ウーリッツァーでのThe BeatlesのBlack Bird弾き語りは出色の出来。アコピによるPassionも素晴らしいかった。この曲、イントロ─A─Bの後Aに戻るところで「It’s passion…」のメロディーと声にホッとさせられて何度聞いても泣きそうになる。
祥子さんの楽曲には、等身大の彼女そのもの…生きる上での悩みも矛盾も全て抱えている…が楽曲に登場してしまう。時には痛々しくもあるのだが、だからこそ同世代として共感出来るところ。
楽曲や楽器とひとり対峙する彼女の生き様を見せつけられたようだ。すごい。