この時期の恒例、アメリカの展示会The 2010 NAMM Showで発表された中で、やはり注目はローランドの新製品VP-7でしょう!
VP-7は、声によるパフォーマンスを飛躍的に高めるコンパクトなボーカル・プロセッサー。キーボードとMIDIケーブルで接続するだけで、リアルなヒューマン・ボイスによる演奏が可能なほか、入力したボーカルとキーボードの演奏から最適なハーモニーを生み出すこともできます。ピアノの弾き語りや、バンドのライブ演奏で、手軽にコーラス・ハーモニーをプラスしたいボーカリストやキーボーディストに最適なモデルです。
とのことで、主に生演奏にコーラスを加えることを想定した製品。ハンズフリーマイクが付属しているのも気が利いてますね。そしてうれしいことに、ボコーダー機能もしっかり搭載されています。
鍵盤付きVP-770のボーカルデザイナー機能ではパラメータを煮詰めてオリジナルのサウンドを作っていけますが、こちらはプリセットのみ。ただしバリエーションがめっちゃくちゃ豊富。パネルもシンプルで使いやすそうな雰囲気。
- ヒューマン・ボイス
フィメイル・クワイヤー、キッズ・クワイヤー2、グレゴリアン・クワイヤー、ジャズ・スキャット2
- ボーカル・デザイナー
デュエット、トリオ1、トリオ2
- ボコーダー
ボコーダー1、ボコーダー2、ボコーダー3
- バリエーション
メイル&フィメイル、キッズ・クワイヤー2、クラシック、ジャズ・スキャット2、バックグラウンド、ポップ、ゴスペル
そして、そのサウンドは…
VP-7は、ダンス・ミュージックやテクノ・ポップで威力を発揮するボコーダー機能を搭載。ロボット・ボイスなど味のあるビンテージ・サウンドから、言葉が明瞭に聞き取れる最新のサウンドまで、3種類のバリエーションを内蔵しています。インパクトのあるボコーダー・サウンドを有効に使えば、パフォーマンスの幅をより広げることが可能です。
「言葉が明瞭に聞き取れる最新のサウンド」とは、VP-550のプリセットVOCODER2の系統でしょうか。まさかオートチューンではないでしょう。
ボコーダーは、シンセサイザーの音(キャリア)を声(モジュレータ)で変調します。サウンドによってポリ数が可変、とのことなので、キャリアも内蔵でしょう。ライン・インもあるので外部のシンセもキャリアとして使えるようですね。
●Roland ボーカルデザイナー VP-7
http://www.roland.co.jp/products/jp/VP-7/
RolandのVP-7といい、Electro-HarmonixのV256も、TC-HeliconのVoiceTone Synthも、最近のボコーダーは豊作ですよね。
ウエケンさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
(遅レスすみません)
そうなんですよね。ナニゲに最近ハードウェアのボコーダーは熱いですね。全部買って試したいです(笑)。
VP-7ももうすぐ出荷が始まるようで、楽しみです。