ピアノ・マン
セス・オケグォ・アルピノ・フィーチャリング・グレゴア・マレット
Gorby Harpさんに教えていただいたこのアルバム、日本のレーベルWARD RECORDよりリリースされております。プロデューサーからジャケットのデザインまで全て日本人チーム。
僕の大好きなフィリップ・セスのアルバム(正式にはトリオ名義)にグレゴア・マレットが参加する、という夢のようなアルバムです。きっとマーカス・ミラーつながりですな。
1曲目のAll The Things You Are。いきなりハーモニカも含むテーマから始まっちゃって、非常にスリリング。後半のラテンジャズの2コード部分のアレンジもかっこよく、グレゴアもアウトして吹きまくってます。
2曲目タイトルチューンでもあるはピアノ・マン(ビリー・ジョエルのあの曲ね)。今度は反対に、愚直なまでにダイアトニックなフレージングが曲想にハマってます。グレゴアは7曲中前半の4曲に参加してます。トゥーツも取り上げているKiller Joeも収録。
トゥーツもとんがったフレーズを聴かせるけれど、あの音色も相まってそれがとんがっているように聴こえない(確信犯的に「聴かせない」のだと思うけど)のですが、グレゴアのフレージングは素直にとんがったまま聴こえるので、彼が参加していたDapp Theoryだったり、マーカスのようなコンテンポラリー・ジャズのサウンドにマッチするんだろうなぁ、などと考えました。
そしてリーダーのフィリップ・セス。プロデューサー、アレンジャー、そして、ピアニストというよりもシンセ使いという意味でのキーボーディスト、として注目されることの方が多かったけれど、このアルバムはとにかくピアノ(アコピ&Rhodes)を弾いて弾いて弾き倒してます。これがウレシイ。ピアニストとしてのフィリップを堪能しまくりました。
これまでグレゴア・マレ(マレット)の参加作品は、アルバム通して1曲か2曲だったりしてなかなかお勧めできるものがなかったけれど、これは大推薦!!
こんなに素晴らしいアルバムが日本発というのも誇らしいですね!!
お久しぶりです。フィリップ・セス、私も好きですわ。
昔のソロ(ロック系セッション鍵盤の多かった頃かな)を聴いたら
シンセソロアルバムに近かったので、ちょっとええっ?って感じだった
のですが、トリオは良いですよね。日本プロデュースで、ロックやポップス
のスタンダードをやってるアルバム2枚が印象的。
ハーモニカをフィーチュアとなれば言わずもがな、ぜひ聴いてみたいと
思います。紹介どうもありがとうございます1
楽ろまさんご無沙汰してます!
楽ろまさんに食いついていただけるようなネタが書けて良かったです(笑)
昔のソロは、サウンドも地味目のでしたよね。ピアノトリオのアルバムは僕もチェックしてみま~す。