夜叉
みつけちゃったんだよなぁ。これ。今となっては超地味な作品なのにちゃんとあった。
簡単に言えば、足を洗って堅気に戻って漁師生活をしている高倉健が、大阪に攻め込んで、港で起こった色々な事件の落とし前をつけさせる話。3分の1ぐらい任侠映画。
なぜこんな映画が観たかったかって、Tootsが音楽をやっているからだ。サントラは既に購入済み。
果たして、高倉健とTootsのマッチングは…So Soってところかな。DX7のエレピが鳴っているような(当時のコンテンポラリーな)サウンドだからなぁ。時代だねぇ。マイルスの死刑台のエレベーターじゃないが、ストレートなジャズだったら良かったのに。
健さんはもちろんかっこいい。何もしなくてもあの人がねじりはちまきで漁船に乗れば、それだけで画になる。驚いたのは田中裕子。おそらく今の俺の年齢よりも若かっただろうに、あの色気はいったい何なんだ。最近の女優で、こういう顔のつくりで小悪魔な役の出来る人が思い浮かばない。田中邦衛もビートたけしも、上手いねぇ。結構面白かったので★★★★。1985年の作品だって。